外科診療の基本的な知識・手技を身につけ、主な乳腺疾患について病態、検査、治療方針、 手術適応、手術の実態、術後管理を学ぶ。また乳癌に対する薬物療法の基本、緩和ケアを 通し他職種との連携などを学ぶことで、さらに患者中心の安全で安心なチーム医療を実践 することを目標とする。
SBOs (specific behavioral objectives) 周術期の全身評価を正確に把握し、適切に管理できる。また診察・画像診断で乳癌の存在 診断ができる。周術期管理は外科以外の内科・麻酔科などの知識が重要であり、また薬物 療法施行の患者については内科・緩和科・地域連携などの知識が重要である。以上から外 科系プログラムに準じて修練を積むことが重要であると考える。また視触診・マンモグラ フィの読影を初期研修の先生方が習得することは、将来一般外科・乳腺外科以外を専門と した場合でも本邦の女性罹患率 1 位である乳癌の早期発見に大いに寄与すると考えている。
当科は週に 8-10 例の手術を行っている。その 1 例 1 例に関し指導医・上級医の指導のもと に外科医として必要な診療・外科基本手技を学ぶ。
術者: 乳房腫瘤核出術・乳房部分切除術・センチナルリンパ節生検 第一助手:上記に加え乳房切除・皮下乳腺全摘術・腋窩リンパ節郭清 第二助手:乳房再建術 LS2 (learning strategy 2) 勉強会・カンファランス・学会など
手術 | 検査 | カンファランス・その他 | |
月 | 3-4 件 | 超音波検査 | 術前・入院患者カンファランス |
火 | 1-2 件 | 超音波検査 | |
水 | 1-2 件 | 超音波検査 | |
木 | なし | 超音波検査 | |
金 | 3-4 件 | 超音波検査 | |
土/日 | 回診(当番制) |
下記の医学教育部のホームページをご参照ください。
虎の門病院医学教育部:
http://www.toranomon-medical-education.jp
後期研修医も乳腺内分泌外科単独では募集をしておらず、外科後期レジデントとして採用され、その後専門を選択していく形になります。具体的には後期レジデント1年目、2年目は外科各科をローテーションし、3年目、4年目は乳腺内分泌外科を選択すればフィックスが可能になります。このローテーションは外科専門医取得のためにも必要です。当院外科は乳がん手術300例、大腸がん450例、胃がん180例、食道がん60例、肝臓切除100例、呼吸器外科450例とあらゆる外科領域で国内有数の手術件数(年間)があり、充実した外科研修が可能と思われます。(特に呼吸器外科:河野部長、胃食道外科:宇田川部長、大腸外科:黒柳部長はそれぞれの分野で日本を代表する外科医の一人と考えられています)
2018年頃のデータで近日更新を予定しています